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この記事は、快眠できるベッドの選び方を紹介する全2回の連載コラムです。前編の今回は、「マットレスの種類」について語っていただきました。

新居への引っ越しを機に、ベッド回りを新調したいと考える方は多いと思います。せっかくなら、ぐっすりと眠れて質の高い睡眠がとれる環境をととのえ、気持ちよく新生活を始めたいところ。寝心地に最も影響を与えるマットレスは、どのようなものを選べば良いのでしょうか?

日本を代表するベッドメーカーの販売会社、フランスベッド販売株式会社の川添さんにお話を伺いました。

マットレスの種類は大きく分けて3種類

――マットレスには様々な種類があると聞きます。それぞれの特徴を教えてください。

川添さん:まずは、コイル(バネ)の違いです。「ポケットスプリング」は、スプリングを1つずつ不織布で包んで連結させています。体を点で支えるため、軽い部分は浅く、重い部分は深く沈む特徴があります。不織布で包んでいるため、高温多湿の日本では通気性が課題です。

フランスベッドは、独自の「高密度連続スプリング」を採用。1本の鋼線を連続して編み上げています。身体を面で支え、分散性に優れていることが特徴です。

「ボンネルスプリング」はスプリングが連結されている構造で、主にソファで用いられます。ソファベッドもボンネルスプリングを採用する場合が多いですが、当社のソファベッドはのいくつかの商品がベッドと同じ、高密度連続スプリングでつくられています。

マットレスの特徴

   特徴  課題
 ポケットスプリング  小さな袋に1つずつスプリングを包んで連結。体を点で支え、横揺れや振動が伝わりにくい。  体圧がかかりやすい部分から劣化が進む傾向。袋に入れているため、通気性にも配慮が必要。
 高密度連続スプリング  1本の鋼線を連続して編み上げた構造。他2つのスプリングが持つメリットを両立している。  フランスベッド独自の製造方法なので、他社では購入できない。
 ボンネルスプリング  スプリングを連結したもので、体を面で支える。比較的硬めで丈夫。通気性に優れている。  寝がえりを打つと横揺れしやすい。背中の下などに隙間が生じて、体に荷重がかかりやすい。
向かって右側が「ポケットスプリング」、中央が「高密度連続スプリング」、左が「ボンネルスプリング」。フランスベッドでは高密度連続スプリングを採用している。

知っているようで知らない、高反発と低反発の違いとは?

――「高反発」「低反発」という言葉もよく聞きます。

川添さん:その名の通り、反発力が高いのが「高反発」で、反発力が低いのが「低反発」です。「高反発」は、当社ですと「ブレスエアー」というクッション素材を採用した商品があります。高い反発力により、最小限の力で寝返りを打てますし、通気性が高いので夏場も気持ちよく就寝できます。ポリエチレン素材を使用したマットレスの中には熱に弱い製品もあり、電気毛布が使えないといったデメリットがあるのですが、「ブレスエアー」は素材の改良により、電気毛布も安心してお使い頂けます。硬めでしっかりとした質感が、大柄な方や男性を中心に人気ですが、同じ高反発でもやわらかさと寝返りのしやすさを両立した「ブレスエアエクストラシルキー」という素材を使用したマットレスもあり、女性からの支持を集めています。

「低反発」は、体が沈み込むのでフィット感があり、身体が包み込まれるような寝心地が特徴です。体の凹凸が大きい欧米人の方は、硬めのマットレスですと身体にフィットしない為、寝ている時絶えず、腰の筋肉で支えているようになってしまう為、腰痛になりやすく、低反発やソフトタイプのマットレスを選ぶ方が圧倒的に多いです。デメリットとしては、体にフィットする分、密着度合いが高く、暑く感じる方もいらっしゃることでしょうか。

 

   メリット  デメリット
 高反発  反発力の高さを利用して少ない力で寝返りを打てる。通気性に優れている。  硬めな傾向にあり、寝心地の悪さを感じる人もいる。熱に弱い製品もある。
 低反発  柔らかく体にフィットしやすいため、包み込まれるような心地よさを味わえる。  気温に左右されやすく夏場は暑く感じる。通気性や耐久性が低い商品もある。

 

高反発のクッション材「ブレスエアー」。ムレにくく、ヘタりにくい。

夫婦の寝室に設置するのは、シングルベッド2台がおススメ

――新居を購入する際には、夫婦の寝室にどのようなベッドを置くか迷っている方もいらっしゃると思います。アドバイスはありますか?

川添さん:それぞれ寝室のスペースは違うと思いますが,個人的にはシングルベッドを2台購入することをお薦めします。理想はセミダブル2台がベストですが、日本の住宅事情を考えるとそれだけのスペースをとるのはなかなか難しいと思います。お子様が生まれてしばらくは2つのベッドを繋げて3人で眠れますし、お子様が成長したらシングルベッド1台はお子様に譲り、ご夫婦はダブルベッドに買い替えて空間を広く使う、なんてこともできます。

また、これまでお話してきました通り、その方々によって最適なマットレスは異なります。ご主人様、奥様がそれぞれの寝姿勢に合う硬さのマットレスを選んだ方が、快適に就寝できると思います。

フランスベッドの「ライフトリートメントシリーズ」には、SS(セミシングル)サイズの設定があるため、2つ並べてベッドパットやマットレスカバーを1枚にすれば、1台のクイーンサイズのベッドのように使える。ハード・ソフト・ミディアムのラインナップから好みの硬さを選ぶことができるのも嬉しい。

メンテナンスのしやすさにも配慮する

――適切な硬さのマットレスで快適に就寝できるだけでなく、シングルやSSサイズのマットレスならメンテナンスもしやすそうですね。

川添さん:キングサイズ一枚のマットレスはご夫婦で協力しながらでないと上下逆さにする等、動かすのが大変です。シングルサイズならお一人でも動かしやすいので、ベッドメイキングなどもラクですね。家族構成が変わって模様替えすることになった、誰かにベッドをあげることになったといった場合も運びやすいメリットもあります。また、ライフスタイルや仕事環境が変わり、起床時間や就寝時間が変わると、ベッドを少し離した方が快適に就寝できるケースもあります。シングルベッド2台なら、そうした融通が効きますね。

――シングルベッドを2台並べると、2台の隙間が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

川添さん:当社の商品には、一体成型加工を施しマットレスの端の沈みこみを軽減する、「PRO・WALL(プロウォール)」技術を採用した商品がお薦めです。端に座っても沈みこみにくい、ベッドを2台並べても隙間が気にならないだけでなく、面いっぱい使えます。高齢者の方が立ち上がるのもサポートしてくれます。隙間スペーサーという商品を使えばより隙間が気にならなくなりますので、そちらもお勧めです。

隙間スペーサーを使えば、よりフラットな状態でベッドを利用できる。

――シングルベッドを2台購入するメリットをお伺いしてきましたが、スペースの関係で1台しかベッドが設置できないケースもあるかと思います。

川添さん:お部屋の広さもありますし、仲の良い新婚さんで「同じベッドで寝たい」という方もいらっしゃいます。そういったご希望がある場合は、ご夫婦それぞれに合う硬さが違う場合でも、数あるマットレスの中からご体感いただいて、お二人が納得頂けるマットレスを、ご案内していますので、まずはお気軽にご相談いただきたいですね。

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<連載>快眠を手に入れる方法をプロが伝授
前編:快眠できるベッドの選び方【前編】プロに聞くマットレスの種類とお薦めサイズ
後編:快眠できるベッドの選び方【後編】体型に合うマットレスと、フレームのチェックポイント

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この記事の筆者
斎藤若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

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