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マイホームを購入して、引っ越し目前! 家具の購入や荷造り、各種手続きに忙しい方も多いでしょう。引っ越した後はすぐに荷物を解いて、新生活をより快適にスタートさせたいところ。今のうちに、新居の掃除を済ませておくとラクかもしれません。また、家具を置く前だからできるメンテナンスもあります。そこで今回は「入居前清掃」について、お掃除サービスでお馴染み、株式会社ダスキンの小松さんにお話を伺いました。

入居前、プロに清掃してもらう人って多いの?

――賃貸物件でしたら、退去の度にハウスクリーニングが入ります。マイホームの場合も、入居前にハウスクリーニングを依頼した方が良いのでしょうか?

小松さん:中古物件の場合、退去前に売主さんからハウスクリーニングのご依頼をいただくことが多いですね。費用がかかってもきれいにすることで、売却価格を上げたい思惑があるようです。水廻りから、棚の中や照明器具といった細部まで清掃し、床のワックスがけも行います。戸建てでしたら、全ての窓ガラスや庭も掃除します。

――費用は平均して、どの程度かかりますか?

小松さん:2DK 40平米程度のマンションで60,000円(税別)から、戸建てだと、2LDK 70平米86,000円(税別)から。天窓など高所は別途費用がかかりますが、そこまでする方は少数派ですね。

――退去後清掃が多いということですが、入居前に清掃を入れる方は少ないのでしょうか?

小松さん:マイホームを購入する前には、ほとんどの方が内覧をすると思います。ただ、くもりの日や夜に見学をしてしまうと、水廻りや床、窓などの汚れに気付かないまま購入される場合も。入居後に汚れが発覚し、クリーニングをご依頼いただくケースも多いですね。クリーニング済みでも「もう1回きれいにしたい」というご依頼もよくいただきます。

――新築物件の場合、入居前はどこもきれいに見えます。実際のところはいかがですか?

小松さん:最近の設備は汚れが付きにくい仕様のものが多く、パッと見ではきれいに見えます。しかし、それに甘んじて掃除をしないと、どんどん汚れが蓄積していきます。最近の建物や設備は繊細なので、我々プロでも清掃には気を遣いますね。

自分でもできる! 入居前清掃のコツ

掃除の際は長めのゴム手袋を着用。
肘まであるタイプがベスト。
折り返して使えば、
液ダレを防ぐことができます。

ダスキンではご家庭用の洗剤などもご用意しております。

用途に合わせた洗剤の使い分けがお薦め。汚れが軽い場合は、重曹やクエン酸を使った「エコおそうじ」も人気がある。「壁の掃除をする際は、洗剤を直接かけると液ダレするため、クロスに付けて拭きましょう」

――プロにお願いするのが一番だと思いますが、できるところは自分で何とかしたいところ。入居前の掃除は、どこから始めたら良いですか?

小松さん:中古物件を購入された方に、まずチェックしていただきたいのが浴室です。浴槽のエプロン(前面のパネル)の内部の掃除が手付かずの場合がとても多く、放っておくと臭いや虫が発生する原因になります。黒カビが多く発生している場合は、塩素系のカビ取り剤を塗布またはスプレーして10~15分放置し、最後に水で洗い流すだけで、黒カビの大部分が落ちます。目地などのカビはなかなか落ちないので、カビ取り剤をかけてラップで覆い10~15分おきます。あまり長くそのままにすると変色の恐れがあるのでご注意ください。 鏡などに付着したうろこ状の水垢は、酸性の洗剤を使い、キッチンペーパーやラップでカバーをして少し放置すれば汚れが落ちやすくなります。

※注意 塩素系カビ取り剤と酸性の洗剤を混ぜて使用すると塩素ガスが発生します。とても危険ですので十分注意してください。

――次は、どこを掃除しましょう?

小松さん:洗面所を掃除しましょう。マイクロファイバークロスなど繊維の細かい布で鏡を水拭きし、棚の中を掃除した後、最後にメラミンスポンジや歯ブラシなどで洗面ボウルを掃除します。鏡にくもり止め加工がされている場合は繊細なので、水拭き程度に留めておきましょう。

漬け置きが必要な浴室から清掃を始め、洗面所、キッチンへ

シンクは、ステンレスのすじ目に沿って掃除をするとムラやキズが残りません。「デニムやストッキングを使えば、輝きを取り戻しますよ」と小松さん。

――この後は、いよいよキッチンですか?

小松さん:そうですね。キッチンは一番時間がかかるでしょう。上から下に、掃除をしていきます。まずはレンジフードですが、入居前清掃でしたら、洗剤を付けたクロスでレンジフードの表面を拭く程度で構いません。ただし、不動産会社による退去後清掃がされていてもレンジフードが手付かずの状態もあるので注意が必要です。清掃項目に含まれているのに掃除されていなければ、不動産会社に清掃を依頼しましょう。分解洗浄をしないまま使用すると、吸い込みが悪くなります。入居後はこまめに掃除をしていただきたいところですね。

レンジフードの後は壁を拭き、次にコンロです。IHなら洗剤拭き程度で構いませんが、ガスコンロはプロでも時間がかかります。プロはヘラでこびりついた汚れを落としますが、表面のコーティングが剥がれないように加減をするのが難しいため、一般の方はスポンジを使いましょう。棚などの拭き掃除が終わったら、最後にシンクと蛇口回りです。ステンレスシンクはクレンザーとスポンジを使い、人工大理石の場合は、油汚れ用の洗剤を使ってメラミンスポンジでこすりましょう。

自分でできること、プロに頼んだ方がいいこと

場所と汚れ度合いによって、必要な道具が変わってくる。「レンジフードの油が溜まる縁は、割り箸と雑巾を使うと汚れが落ちますし、歯磨き粉は研磨剤が入っているのでクレンザー代わりに使えます。家にある道具でも、適材適所で効果的に汚れが落ちますよ」

――様々な掃除法をお伺いしましたが、プロに頼んだ方が良い場所はありますか?

小松さん:一般の方と我々プロでは、掃除の道具も方法も異なります。例えば浴室で言えば、浴槽のエプロンは高圧洗浄機で汚れを落とし、ダイヤモンド粒子がついたスポンジでも取れない鏡の水垢のウロコ汚れは機械で研磨洗浄を行います。レンジフードの分解洗浄も、プロでなければ難しいでしょう。

高い位置に設置されているエアコンや、トイレや浴室の換気扇、ガラス掃除といった手の届かないところも、プロへのご相談がお薦めです。

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この記事の筆者
斎藤若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

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