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警視庁(2017年6月)によれば、高齢者75歳以上の高ドライバーのうち、1万人以上の人が認知症の恐れがあることが発表されており、高齢者の自動車事故のニュースを耳にすることも多い。認知症の情報サイト「認知症ONLINE」を運営する株式会社ウェルクスは、認知症の介護経験者100名を対象にアンケート調査を実施した。

約7割が「認知症兆候のある家族の運転を止めたことがある」

「認知症兆候のある家族の運転を止めたことがあるか」の調査では、74.1%が「ある」、25.9%が「ない」と回答。

6割以上は「運転を中止できた」が、約3割は「中止できない」

その結果、「本人納得の上で中止してもらえた」のは19.7%、「あまり納得はしていないが中止してもらえた」28.1%、「鍵を隠す等、本人の納得なく中止した」13%と、6割以上は止めることができていた。しかし一方で、「本人が納得せず中止できない」が28.9%いることも分かった。

「免許証の自主返納をした」は6割近く

加齢に伴う身体機能や判断力の低下によって運転に不安を感じる人などが、自主的に運転免許証の取り消し申請を行うことができる制度を自主返納制度という。今回の調査で“運転を中止してもらえた”と回答した人の中で、運転免許証を「自主返納した」という人は57.8%、「自主返納はしていない」が42.2%という結果になった。

納得した上で運転を止めてもらえた人の体験談としては、「父が75歳の誕生日のお祝いと同じ日に免許返納の卒業式をやった。孫娘の似顔絵入りの卒業証書をもらって満足げだった」「父の運転が日常生活に不可欠だったため、母が躊躇した。運転中に自転車との接触事故を起こしかけ、その時に言えたことが良かった」「信頼しているかかりつけ医から運転をやめるように強く勧めてもらい返納できた」などが挙がった。

反対に、止めてもらえなかった人の体験談としては「警察署に更新に行った時に運転はもう無理だと判断を下してもらえると期待して相談したが、やんわりとした言い方しかしてくれず本人を納得させられなかった」「車に代わる交通手段が少なすぎる。運転できないと自転車に乗り始めて大変だった」「説明しても聞き入れてもらえず、結局他車との接触事故を起こし、それを機に免許証を返納したが、返納したことを忘れ運転しようとするので鍵を隠した」などがあった。

自主的に運転をやめてもらうために必要だと思う社会的な制度や取り組みについては、「自主返納後の免許証についての周知。明るいイメージで」「65才以上の方の免許更新時に認知機能の評価と、ドライブシミュレーションの実用。ボーダーラインを曖昧にせず、自主的に辞めるための基準の見直しを実施」「安価な移動手段の早急な社会資源やフォーマルサービスの創設」などの声があった。

ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:認知症介護家族に聞くアンケート結果

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