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東京都内や大阪市内など、都心部での生活者は“マンション暮らし”を希望する傾向が多いようです。しかし、ひとくくりに「マンション」と言っても、規模によって設備の充実具合や近所づきあいの濃さなど、住み心地には大きな違いがあります。今回は、小規模マンションと大規模マンション、それぞれにどんなメリット、デメリットがあるのか、ARUHIマガジン編集部が調べてみました。

マンションの“小規模”“大規模”はどう分かれるの?

明確な定義はないのですが、一般的には総戸数が100戸以上を「大規模マンション」、100戸未満を「小規模マンション」と考えます。さらに大規模マンションの中でも、総階数20階以上のタワー型と複数の住宅棟が立つ多棟型と言います。小規模マンションもワンフロアの住戸数が比較的少ない中高層型と、住戸数が多くなる低層型に分けられます。

“小規模”マンションの特徴

<メリット>
「中高層型の小規模マンション」は、比較的小さな敷地に建てられるため、厳しい高さ規制がなければ様々なエリアに建築可能です。そのため駅に近く、商店街や繁華街などのある利便性の高い人気エリアに建てられることが多いようです。また、ワンフロアに3、4戸程度の規模なので角住戸率が高くなり、窓が多く、日当たりや風通しも期待できます。

一方、「低層型の小規模マンション」は、ある程度の敷地面積を確保しなければなりませんが、建物の高さ制限が厳しい場所にも建築可能なので、一般住宅や学校などが建てられる第1種・第2種低層住居専用地、いわゆる「閑静な住宅地」に建てられることが多いです。駅や都心部からはやや離れますが、落ち着いた環境での暮らしが実現できそうです。

また、中高層型、低層型ともに住戸数が少ないため、住民同士が顔見知りになりやすく、アットホームなコミュニティの形成が望めます。見慣れない人が敷地内に人が入ってきた際も気づきやすく、防犯面においても安心。管理組合で何かを決める際も意見を合わせやすいでしょう。

<デメリット>
住戸数が少ないため一戸あたりの管理費が高くなりがちで、万が一滞納者が出た場合の影響も大きくなってしまいます。また設備も必要最低限にとどめられるため、駐車場や駐輪場も限られてしまいます。場合によっては、近所に別途駐車場を借りなければならないという事態も起こり得ます。

また、管理組合の役員が回ってくるサイクルも早いため、そのような役割が苦手な人には負担と感じられるかもしれません。さらに、狭い敷地いっぱいに建てられた中層型の場合、隣接する建物に影響されやすいので、角住戸であっても日当たりや風通しが悪くなるケースもあります。

“大規模”マンションの特徴

<メリット>
タワー型であれ多棟型であれ、大規模マンションならではのスケールメリットをいかした設備力が一番の魅力です。フィットネスジムや温水プール、シアタールームやカフェ、公園など、マンションごとに様々な施設が用意されるほか、クリニックやコンビニが開設されることもあります。さらに24時間常駐の管理人やフロントサービス、多数の防犯カメラが設置されている場合も多く、より快適で安心な生活が実現できるでしょう。もちろん、駐車場や駐輪場も十分あり、一戸あたりの管理費や利用料が抑えられているのも特徴です。また、間取りのバリエーションも豊富で、家族構成やライフスタイルに合わせて選択できます。

<デメリット>
充実した設備が魅力ですが、利用しない場合でも維持管理費を支払わなければなりません。また住戸数が多いので、管理組合の運営において意見がまとまりにくかったり、近所づきあいが疎遠になったりすることがあり、コミュニティが形成されにくいようです。

居住者同士の関係が希薄になれば、不審者の発見が遅れたり、敷地内で遊ぶ子どもに目が届きにくかったりして、思わぬ事故やトラブルが発生することも。さらに広い敷地が必要となるため、倉庫や工場跡地に建築されることもあり、利便性や周辺環境に注意したい物件も見受けられます。

費用の面でも違いが!

立地や間取り、新築か中古かなど、同程度の条件ならば、建物価格や維持管理費のどちらをとっても一般的に大規模マンションの方が高くなります。建物価格が高くなると、もちろん、固定資産税も多く課税されるため、費用面の負担は大きく、デメリットとなります。しかし、建物価格の高さは、設備や立地、間取り等の充実度に比例することが多く、一般的に人気物件と言えます。従って、資産価値が下がりにくく、売りに出すことになった場合も好条件で買い手が見つかりやすいと言えます。費用の高さはデメリットであり、メリットでもあると言えそうです。

まとめ

大規模・小規模ともに様々なメリット、デメリットがありますが、大きくとらえると「設備力や間取りなど建物自体の魅力が高いのは大規模マンション」「立地やコミュニティ形成に優れているのが小規模マンション」だと言えそうです。それらの特徴を理解した上で、ライフスタイルにあったマンションを選びましょう。

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