マンション購入に必須の“妥協点の見極め”! みんなは何を妥協した?

物件探しでは、どんなところを重視しますか? 「駅からの近さ」や「周辺の環境」「間取り」「広さ」など、数えればキリがない上にすべての条件がそろった物件を予算内で購入するのは至難の業です。ある程度優先順位をつけて物件探しをするのが現実的でしょう。今回のアンケートでは、新築・中古を問わずマンションを購入した100人に、物件購入の際に諦めた点や妥協した点について尋ねてみました。

【質問】
マンション(新築・中古含め)購入者に聞く。住宅購入の際、諦めた・妥協したところはどこですか?

【回答数】
第1位:最寄駅からの距離(28)
第2位:物件価格(23)
第3位:住戸の広さ(22)
第4位:住戸の向き(16)
第5位:通勤アクセス(11)

住宅購入経験者が最も妥協する第1位は「駅からの距離」

アンケートの結果、「最寄駅からの距離」を妥協する人が最も多いという結果になりました。

【最寄駅からの距離】

・車を所有しているので電車は特に必要なかったから。電車での移動があまり好きじゃないので。(30代/男性/正社員)

・最寄り駅から多少離れていても、気に入った物件を購入したかったから。(60代/女性/専業主婦)

・住みたい地域と、物件価格の予算(諸費用やリフォームの予算)も決まっていたので、駅からの距離が希望より遠くなった。(30代/女性/個人事業主)

・駅から徒歩数分の物件もあったが、築年数が古くて高い。なので少し遠くなるが新築でそこそこの物件にした。(40代/男性/正社員)

・駅から近いマンションは値段がすごく高かったので、少し離れていても安いほうにした。(20代/男性/正社員)

・駅から数分の場所が良かったが、設備や住宅メーカーの信頼性などを優先した結果、駅からは少し離れた。(40代/男性/公務員)

・車を持っていなかったので、駅に近い方が確実に便利だと思い決めました。(30代/男性/派遣社員)

欲を言えば駅からの距離が近い方がいいことに違いがないものの、駅から近い物件はどうしても価格が高くなりがちです。予算内に収めようと思うと、築年数が古い中古の物件しかないというケースもあります。また、駅から近いとにぎやかなことが多いものですが、学校に通う子どもがいる家庭では、静かな環境であることの方が重要な場合もあるでしょう。価格や間取りなど他の条件を考えると駅から多少遠くても、家として条件がよいところを重視したという声が多くありました。そもそも駅からの距離はあまり関係ないという意見は、車通勤の人からのものが多く、駅からの距離を気にしないでよくなると、かなり選択の幅は広がりますね。

 他の条件がよければ予算オーバーもあり

第2位以降は、「物件価格」、「住戸の広さ」、「住戸の向き」、「通勤アクセス」の順となりました。

【物件価格】

・気に入った物件だったので、少し予算オーバーでしたが、物件価格を妥協しました。(50代/女性/専業主婦)

・もう少し安い価格帯を探していたが、立地や利便性を踏まえて、万が一売却することもあることを想定したら価格帯が少し上になった。(30代/女性/専業主婦)

・マンションは一生ものの買い物のうえ、通勤アクセスや間取り、広さなどは、毎日の生活に一体化しており、どうしても妥協できなかったので、予算増の買い物で良しとしました。(40代/男性/正社員)

・最後に2つの候補で迷っていたが、価格の安い方にした。安い分多少の設備の諦めがあった。(30代/女性/専業主婦)

・駅からは少し遠く不便だと思ったけど、最終的に値段で決めた。(40代/女性/パート・アルバイト)

【住戸の広さ】

・狭い事を妥協しました。しかし暮らしてみると全く気にならなかったのでこれはこれで成功です。(40代/女性/パート・アルバイト)

・広くても、収納方法を工夫すれば、便利に暮らせるからです。広さは、我慢することができます。(40代/女性/個人事業主)

・注文住宅を建てたのですが、やはり建坪が広くなるとその分価格が高くなるので本当はもう一部屋欲しかったのですが諦めました。(40代/女性/個人事業主)

・収納も少なく狭さも感じたが、インテリアなどの工夫で上手くやれると思ったので。(40代/女性/専業主婦)

・夫婦共働きなので、交通の利便性には妥協したくないし、南向きが良く、予算もあまりオーバーできないと決めていた。二人で暮らすだけなので、広さを少し妥協して予定より小さいものを購入した。(40代/女性/正社員)

【住戸の向き】

・日中は仕事で家にいないことがほとんどなので、日当たりなどは気にしなかった。(20代/女性/正社員)

・広さや間取り、場所などは好きなように選べても向きは採光や通風、前面道路などで自然と決まってしまうから。(40代/女性/個人事業主)

・向きが良くなくて、日当たりが悪かったとしても部屋の電気で何とかなると思うので、あきらめました。(20代/女性/個人事業主)

【通勤アクセス】

・価格や広さや等、どれも諦めきれませんでしたが、通勤アクセスは今までより早く起きて家を出ればいいと思い、通勤アクセスを諦めました。(30代/女性/契約社員)

・広さはどうしても譲れなかったので、町のすみっこの交通が不便なところに住んでいます。夫の通勤はともかく、子どもの小学校が片道50分と少しかわいそうなことをしました。(40代/女性/専業主婦)

・車通勤で比較的自由が利くため、あまりこだわらないようにした。(20代/女性/パート・アルバイト)

気に入った物件であったことや将来売却することも考えて立地条件を考えると、必然的に住宅価格は高めになってしまいます。想定していた価格よりも高かったものの、納得できる条件であったために購入にいたったという声もありました。日中家にいないことが多い人の場合は、日当たりや部屋の広さなどはあまり気にならないようです。一生の買い物である住宅に関しては、立地、周辺環境や間取りなど家のスペックに関して妥協したくないという思いが強い人や、家で過ごす時間を重視する人は、多少予算オーバーをしていても受け入れる様子がうかがえる一方、ライフスタイルによっては気にしないなど、重視する点はかなり異なることが浮き彫りになりました。

家族構成やライフスタイルによって妥協点は異なる

アンケート結果からは、「電車通勤」か「車通勤」か、「子育て世代」なのか「リタイヤ世代」なのか、「夫婦共働き」なのかなど、家族構成やライフスタイルによって重視するポイントは異なる様子が見受けられました。住宅は人生の中で最も大きな買い物の一つなので、まず価格に目がいってしまう人は多いかと思いますが、用意できる資金が多ければ、選択の幅は広がります。まずは住宅にいくらまでかけられるのか資金面をクリアにすることが欠かせません。その上で、譲れない点をしっかりと見極められると購入できる物件は必然的に見えてくるでしょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年5月11日~25日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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