住宅ローンの金融機関選び、決め手はどこ? 住宅購入経験者100人に聞く

一生で最も高い買い物と言われることもあるマイホームの購入。そのため住宅ローンを組んで購入する人も多いのではないでしょうか。長期間かけて返済していくことになる住宅ローンのこと、利用する金融機関選びも大切なポイントです。どんなことを考慮して金融機関を選んだのか、何が決め手になったのでしょうか。
そこで、今回は住宅購入経験のある方を対象に「金融機関の決め手はどこだったのか」アンケート調査を実施しました。

決め手は人によってさまざま…。第1位は「取引がある銀行」

アンケートの結果、住宅ローンの金融機関選びの決め手について、回答が多かった順TOP5は以下の通りとなりました。

第1位:「いつも取引がある銀行」:回答数17
第2位:「金利が低い」:回答数15
第3位:「対応の良さ、親身になってくれる」:回答数12
第3位:「不動産会社からの紹介、提携している金融機関」:回答数12
第5位:「信頼、安心が出来る大手」:回答数6

すでに口座があり「取引をしている銀行」なので安心感がある

回答数が一番多かったのは「いつも取引がある銀行」(回答数17)という意見でした。その声を詳しくご紹介します。

いつも取引がある銀行

・いつも取引をしている銀行で、丁寧にローンの説明をしてくれて、勤め先にまで定期的に銀行員さんが来てくれていた。(60代/女性/個人事業主)

・貯蓄をしている銀行にお願いしました。特にポイントということはありませんが昔から利用していたこと大きい金額を預けていたので、特に考えず選びました。(30代/女性/専業主婦)

・もともと古くから通帳を持っていて、預金残高のあった銀行だったので。(20代/女性/正社員)

・仕事柄お世話になっている金融機関があるので、住宅に関することは、そのつながりでお願いした。(30代/男性/個人事業主)

・普段から取引をしている、馴染みのある金融機関であったことが決め手でした。(20代/女性/正社員)

・安心ある金融機関で、元々給与などの振込みや車のローンでも使っていたから。(40代/女性/パート・アルバイト)

・会社で住宅財形積み立てをしていたので、そのままそこで借りました。安心が一番です。(40代/女性/専業主婦)

・昔から付き合いがあり、信頼ができる銀行の支店にお願いした。古い付き合いなので色々と融通をきかせてもらった。(20代/女性/契約社員)

・夫の給料の振込口座がある銀行。収入が分かっているのでローンが借りやすいと思うし、家からも近かったから。(50代/女性/専業主婦)

・夫婦二人のメインバンクであること。給与の振込先で、公共料金の引き落としで使っている口座がよかったため。(30代/女性/派遣社員)

「住宅ローン金利の低さ」は欠かせないポイント。次いで「対応の良さ」

次いで回答数が多かったのは「金利が低い」(回答数15)、「対応の良さ、親身になってくれる」(回答数12)という順でした。

金利が低い

・一番は金利が低いこと。また固定金利タイプを選んだが、将来の返済額が見通せるので良かった。(20代/男性/正社員)

・変動金利が安いところでとにかく絞った。固定金利は高いのであまり検討しなかった。(30代/男性/正社員)

・住宅ローンを組むことは、何十年と払い続けなければならないことなので、金利の低いところを選んだ。(30代/女性/正社員)

・金利がまず第一。その次には自宅付近に支店があることが大事だと思う。(30代/男性/経営者)

・もちろん一番は、損をしないように金利が少しでも低いところを探して選びました。(40代/女性/専業主婦)

・各金融機関ともほぼ同じ条件が出てきましたので、借り入れ金利が一番低い所に決めました。(60代/男性/自営業)

・金利の低さが決定的なポイントですね。大手にこだわらず気に入ったところを選びました。(30代/男性/正社員)

<対応の良さ、親身になってくれる>

・担当者が親身になってくれて、色々なプランを提示してくれたので選びました。正直、内容はどこも一緒でした。(50代/女性/専業主婦)

・金利が低く、かつ対応してもらった人の対応がとても良かったので決め手になりました。(20代/女性/正社員)

・担当の人に何でも相談することができる安心感があったからです。(30代/女性/契約社員)

・現状の収入、将来の収入予測を親身になって相談に乗ってくれた金融機関を選びました。(50代/男性/個人事業主)

・わたしが住宅ローンを組むうえで決め手となったのは担当者の対応です。(20代/男性/正社員)

・対応がスピーディーだったことと、担当者との相性が良かったことが決め手となりました。(40代/女性/専業主婦)

・地域密着型の金融機関を選びました。親身になってくれると考えたからです。(40代/女性/個人事業主)

・実際に担当者の方とお会いして、しばらくお話しして人として信頼できるという感じが自分の中にできたので。(40代/男性/パート・アルバイト)

「不動産会社からの紹介」で決める人も多い、また「大手」の安心感も

次いで多かったのは「不動産会社からの紹介、提携している金融機関」(回答数12)、「信頼、安心が出来る大手」(回答数6)という意見でした。

<不動産会社からの紹介、提携している金融機関>

・大手ホームメーカーの建売住宅だったので、住宅ローンは提携の銀行とセットのようになっていて、借りるところは決まっていました。そのせいか審査がスムーズだったような気がします。金利も安かったです。(40代/女性/専業主婦)

・マンションを売った販売会社に薦められた。しばらくしてからお得なところに借り換えしました。(50代/女性/専業主婦)

・担当して下さった不動産会社の営業の方に勧められ、大手で安心感もあったことが決め手になった。(30代/女性/パート・アルバイト)

・住宅を購入した不動産会社の系列の銀行にしました。(60代/女性/専業主婦)

・ほとんど知識がなかったので、住宅メーカーの進めるままにローンを組んだ。(30代/女性/パート・アルバイト)

・不動産会社が複数の銀行の提案を見せてくれた中で、金利を一番安く設定してくれたところに決めました。(30代/女性/正社員)

・取引をしたことのない金融機関でしたが、工事業者ととても親しい金融機関で、その業者の薦めで決まりました。(40代/男性/経営者)

・家を買った時に、紹介してもらったところにしました。大手の会社と提携している銀行なので優遇されていたのか、金利が安かったです。(60代/男性/契約社員)

<信頼、安心が出来る大手>

・20年近い長期の住宅ローンを組むことはわかっていたので、信用の置けそうな大手にしました。(20代/男性/正社員)

・だいたい聞いたことのある大手で、金利と支払い方法に無理がない金融機関にしました。(30代/女性/個人事業主)

・普段から利用していて信頼できる大手の金融機関であったことと、担当者の方の説明が丁寧だったので。(20代/女性/正社員)

・一番有名で多くの人が住宅ローンを組んでいるところを選びたいな、と思いました。(30代/女性/専業主婦)

・住んでいる街で、一番ネームバリューがある銀行を選んだ。やはり保証がしっかりしていると安心できる。(30代/女性/パート・アルバイト)

「繰り上げ返済の手数料が無料」「全期間固定金利が良い」という声も

また、少数ではありますが、一定数の回答があった意見をご紹介します。「繰り上げ返済の手数料が無料」(回答数4)、「全期間固定金利が良い」(回答数3)といった声もありました。

<繰り上げ返済の手数料が無料>

・ネット銀行にしたのだが、繰り上げ返済の手数料が一切無料だったのが良かった。(30代/女性/専業主婦)

・繰り上げ返済をする際に手数料がかからないことが決め手になりました。(60代/女性/専業主婦)

・繰り上げ返済を行う際の手数料が少なくて済むこと。また、金利が低いこと。(40代/男性/正社員)

・繰り上げ返済をするのに手数料がかからないことがポイントでした。(60代/女性/専業主婦)

<全期間固定金利が良い>

・全期間固定金利タイプが良かったので、その中で一番住宅ローン金利が低く、地元の銀行だったところが決め手です。(40代/女性/パート・アルバイト)

・決め手となったポイントは低金利で、借り入れ期間が最も長い固定金利タイプのローンを取扱っているかどうかがポイントです。(60代/男性/派遣社員)

・全期間固定金利の商品で、さらに金利が一番安く済むようにというポイントを一番重視した。(20代/男性/正社員)

長期的な問題も考えながら信頼できるアドバイスも活かして!

金融機関を選ぶ決め手としては、「取引がある銀行」「金利の低さ」「対応の良さ」が多く挙げられました。

また、住宅ローンの商品タイプで、変動金利にするか固定金利を選ぶかは人によって違うようでした。確かに固定金利の方が変動金利に比べて現在の金利は少し高めかもしれませんが、将来に渡り低い水準が続きます。金利が高くなるリスクのある変動金利と比較してどちらを選ぶか、長期的に見た場合は判断に迷うところでしょう。

そういったところは担当者の対応が親切なら詳しい説明が聞けるかもしれませんよね。また、取引や昔から付き合いのある金融機関の場合、金利の優遇など得する部分もありそうです。

金融機関を決める際に知人のアドバイスや関わった住宅業者、工事業者の勧めなど信頼できる情報が得られると参考に出来るのではないでしょうか。もちろん各自の状況によってどの金融機関を選ぶのがベストなのかは違ってくるでしょう。それぞれの状況に合わせて無理のない住宅ローンを組めるといいですよね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年3月30日~4月13日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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