住宅購入時の重視ポイントをアンケート! 住環境、住みやすさ、費用が上位に

住宅の購入という具体的な目標があると、仕事にやりがいが出てきますよね。住宅情報誌を手にするだけでなく、住宅展示場に出向く機会が増えるかもしれません。住宅を購入するときは、建売住宅から選ぶか注文住宅にするか考える必要があります。暮らしやすさや交通アクセスを考慮することも大切ですよね。

そこで、住宅購入の際に最も重視したポイントとその理由について、住宅購入経験者の男女100人を対象にアンケート調査を実施しました。

「立地・アクセスの良さ・住環境」重視している人は、約3割!

アンケートの結果、「立地」「アクセスの良さ」「住環境」を回答した人は31人と、約3割の方が重視していることが分かりました。

【立地】
・立地条件。妻が車の運転ができないので駅から近いマンションで探した。また、新築の物件を検討していたので決まるまでに時間がかかった。(30代/男性/正社員)
・立地条件、これに尽きる。うわものはすぐに価値が無くなるけれども、立地条件は土地の財産価値に直結するので。(30代/女性/専業主婦)
・立地。今後家が建てば日当たりも変わると思ったので、自分の生活スタイルと照らし合わせてみて、どんな人生を送ることができるのかを真剣に考えた。(30代/女性/個人事業主)
・もし自宅を売却する時に 価値が下がらないような立地(治安が良い、病院や銀行、学校が周囲になり車がなくても生活できる、地元の人にとっても人気エリア)を最優先に選びました。(40代/女性/個人事業主)
・日当たりや湿気がたまりやすい場所ではないか、この土地が昔はどういう土地だったかを調べた。(30代/女性/正社員)
・災害が起きにくい場所かどうかです。自然災害はどこでも起こりうる危険性がありますが、その際でも家が崩れないと思われる立地条件を選びました。災害危険区域ではないか、地盤が固いか、周囲に危険なものはないかを重視しました。何かあった時、後悔しないために。(40代/女性/専業主婦)
・閑静な住宅街を選びましたが、静かな環境が好みなので都市開発がこれ以上進まないであろう立地環境を重視しました。(30代/男性/正社員)

(参考記事:住宅購入前に「ハザードマップ」でその土地の自然災害リスクを確認しよう

【アクセスの良さ】
・やはり、公共交通機関のアクセスの良さが決定的なのではないかと思います。(20代/女性/正社員)
・職場へのアクセスの良さと、地盤の強さや耐震基準。子育て環境。(30代/女性/専業主婦)
・職場や買い物に行くための交通の便と間取り。もちろん値段も非常に重要でした。(60代/女性/専業主婦)
・駅から近くて交通の便がいいかと言うことと、収納が沢山あるかどうかがポイントでした。年をとってから駅から遠いと大変だから、あと収納がないと物があふれかえるので。(40代/女性/専業主婦)
・駅まで徒歩で5分以内。繁華街や勤務先までのアクセスが良い。マンションの上層階。70平米以上。(20代/女性/正社員)
・最も重視したポイントは、最寄駅までのアクセスです。これがいいと価値が落ちにくい。(30代/男性/正社員)

【住環境】
・将来、特に老後のことを考えて暮らしやすい環境であるか、病気など非常の際に対応できる設備が整っているかを最も重視しました。(40代/女性/無職)
・一番重視したのは周りの環境です。室内はいくらでもリフォームできますが、住環境だけは変えられないので。具体的には隣や正面に高層の建物やお店等が建たないように一種低層地を選び、何度も足を運んで周辺をチェックしました。(50代/女性/専業主婦)
・静かかどうか、その地域の噂などの周囲の環境。あと交通機関、役所、図書館などが近いかなど。売ることになっても、周辺環境が良ければそこまで損をせずに売ることができるから。(30代/女性/パート・アルバイト)
・地域の生活のしやすさと、地域が安全かということ。子どもを育てるのに必要なものを重視しました。(30代/男性/個人事業主)
・生活環境には気をつけました。車の出入りが激しくないとか、近くにスーパーがあるとか。(40代/男性/パート・アルバイト)

「治安の良さ」「学区」など“子どもの教育”を重視という声も

“住環境を重視”という声の中でも、より具体的な意見として「治安の良さ」「子どもの学区」という回答も集まりました。

【治安の良さ】
・治安面です。あまりにも雰囲気が暗いエリアは避けた方がいいと思っていました。(40代/女性/個人事業主)
・やっぱり安全性。今、住んでるところはホームセキュリティがついてて、インターホンや監視カメラもあります。今の世の中、何があるかわからないので、安全性がばっちりな場所に住もうと思ったから。(30代/女性/専業主婦)
・治安の面で安心して暮らせる場所を選んだ。便利がよくても治安が悪いと安心して暮らせない。(50代/女性/専業主婦)
・そのエリアの治安がいいかどうかを調べました。あとは金額と相談して場所も決めました。(30代/女性/パート・アルバイト)

【学区】
・一番は小学生の子どもの学区内であること、静かな環境であることなど。(50代/女性/専業主婦)
・重視したポイントは、子どもが転校しないように学区内で決めました。(40代/女性/パート・アルバイト)
・既に小学校に通っている子どもがいたことと、住み心地がよい場所だったので、小学校が変わらずに済む近隣で探しました。(40代/女性/専業主婦)
・小学校や中学校が歩いて近いことです。距離が近い方が安全だと思ったので。(20代/女性/正社員)

「部屋数」「収納」「間取り」など“住みやすさ”にこだわる

実際の暮らしをイメージすると、「部屋数」「収納」「間取り」など“住みやすさ”を重視する気持ちも分かります。いくつか回答をご紹介します。

【部屋数と収納】
・大家族なので、部屋の数と収納がたくさんできるかを重視しました。(20代/女性/正社員)
・皆の部屋を確保し、ものをしまえるスペースがあるかを重視しました。(20代/女性/契約社員)
・家を購入した時に最も重視したポイントは、収納スペースを多くとることを考えて家を建てました。収納スペースが少ないと、物が多かったりするとどうやって片付けるかをかなり考えないと上手にできません。でも収納スペースに余裕があると片付けが苦手な人でもささっと片付けれるからです。(30代/女性/専業主婦)
・部屋数ですかね、家族がそれぞれの部屋が必要だったのでそこを重視しました。(20代/男性/正社員)

【間取り・動線】
・生活しやすい環境でなければならないため、動線をポイントにしました。(30代/男性/正社員)
・自分自身で部屋割りや階段の位置は決めたかったので、素人ながら軽く間取り図の設計もさせてもらえるような会社を選びました。(30代/女性/パート・アルバイト)
・家の間取りは重視しましたが、もっと収納があるところにすればよかったです。(20代/女性/正社員)
・和室と洋室の組み合わせ方に注意しました。嫁の希望通りのレイアウトになりました。(70代/男性/無職)
・トイレの位置、日当たりの具合など、快適に過ごせる間取りかどうかを重視しました。(50代/女性/専業主婦)
・ユニバーサルデザインです。長く住んでいくために住みやすいかを重視しました。(50代/女性/専業主婦)
・重視したのは間取りの住みやすさと、日当たりの良さですね。リビングに日差しが入るのが理想でした。(30代/男性/正社員)

【部屋の向き・窓の配置】
・窓の配置です。少なすぎると太陽光が入らず部屋が暗くなりますし、多すぎると建物の耐震強度がなくなるのでそのあたりのバランスを取るのが大変でした。(30代/男性/正社員)
・窓が南向きかどうか。日光がちゃんと当たらないと洗濯物が乾きにくいし、カビが生えやすいし、寒いから。(20代/女性/正社員)
・部屋の向きと明るさ。同じマンションで向きが違う物件を比較したとき、日が差して、明るい家がいいと思いました。(40代/女性/正社員)

リビングの「内装や広さ」、キッチンなどの「設備」という意見

普段過ごすことが多い“リビング”や“キッチン”について、一番重要という意見が女性を中心に多く集まりました。

【リビング】
・リビングは広く、子ども達が遊べるような空間であること。台所は子どもたちを見ながら料理できるなど重視しました。(40代/女性/個人事業主)
・多くの人が集まったときを重視して困らない広さと快適さ、そしてなによりリビングの内装にこだわった。(20代/女性/正社員)
・住居の価格重視は勿論ですが最も重視したのは、家族の団欒のリビングを広めに大きくとり、リビングから眺めの良い緑の庭があることです。庭木の手入れが趣味でもあるので。(40代/女性/個人事業主)
・キッチンとリビングダイニングの広さです。主婦からすると一日の中で一番いる時間が長い場所だし、お友達や会社の人を家に招いても一番注目される場所だと思うから過ごしやすくて、なおかつ人を呼んでも狭く感じないくらいのゆとりが欲しかったから。(30代/女性/個人事業主)

【キッチン、お風呂などの水回り】
・キッチンや水回りの設備に興味があったのでそれらがお手軽に導入できる点を重視した。(20代/女性/正社員)
・料理が好きなので、自分が使いやすいキッチンにした。また、毎日の団らんの場のリビングにお花模様の壁紙にしたり、落ち着いた色のカーテンにしたこともポイント。(30代/女性/正社員)
・水回り。水回りはキッチン、トイレ、洗面所、お風呂などなどありますが、すべてがしっかりしていないとトラブルになりやすいので。(20代/女性/パート・アルバイト)
・浴槽が大きいこと。自分はお風呂に入るのが好きだし、一日の疲れを取るためのお風呂が狭かったら、窮屈でしょうがないから。何よりお風呂では足を延ばして、のんびりと浸かっていたいから。(20代/男性/専業主婦)
・台所が狭かったので、台所を重視した。今や台所に家族が一番集まってくる。(40代/女性/個人事業主)

【外観・玄関】
・シックで高級感のある広い玄関です。広い玄関は一見無駄のようですが、家に入るときの顔の部分なのでドアを開けた時に一呼吸つけます。(50代/女性/専業主婦)
・外観が気に入った雰囲気かどうかをしっかりとチェックし、特に重視しました。(30代/女性/無職)

お金の面で「住宅購入費用」や「資産価値」。また、資産を守る「耐震性」

やはり住宅という高い買い物をする上で、お金の面に関する意見も挙がりました。また、いつ起こるか分からない地震に備えて、地盤や建物の耐震性を重視するという声もありました。

【住宅購入費用、住宅ローン】
・中古住宅を買ったんですが、何を置いても資金が乏しいので費用を一番重視しました。(40代/男性/正社員)
・頭金をどれくらい用意するか、という事と住宅ローンの返済期間をどれくらいにするかという事でしょう。(50代/男性/公務員)
・自分の稼ぎで住宅ローンの返済が無理なく何年で終わるか、なおかつ子ども達に充分な教育費を回せるかを熟考して購入しました。(50代/男性/個人事業主)
・住宅ローンの金利を一番重視しました。支払いで困りたくないからです。(30代/女性/専業主婦))
・最も重視したポイントは、購入金額です。本当にお金が残り少なかったので。(40代/男性/正社員)
・材料や費用をケチって長く住む事ができないというのは嫌だから、家を建てる時に使う材料や費用にこだわりました。(30代/女性/無職)

(参考記事:20代、30代、40代、年代別の住宅ローン資金計画のポイント

【資産価値】
・住宅は一生住むとは限らないので、将来資産価値が減少しない物件を探しました。(40代/男性/個人事業主)
・マンションを購入した際に、自分の使いやすさと同時に、資産価値を考え、将来の価値を勘案した。(50代/男性/個人事業主)
・もし売却する際に、ある程度高値で売れる場所かどうか。資産価値が残らない場所(土地)の物件は考慮しなかった。駅から近くて日当たりがあれば、それなりに望めるかなど。(40代/女性/専業主婦)

【耐震性】
・耐震がしっかりしている信用できる住宅メーカーのものであること。阪神淡路大震災のことなどを思い出し、こんな大きな買い物で、取り返しのつかない後悔をしたくないと思ったから。(40代/女性/専業主婦)
・地震に備えて建物の耐震性とその地区の地盤の状態は最優先で確認した。(20代/女性/正社員)
・耐震が大丈夫かどうか。ちょうど震災の後で、一番関心が高かったので。(50代/女性/専業主婦)
・耐震強度がしっかりした家かどうか。阪神淡路大震災を経験し、地震は日本のどこに居ても起こる可能性があるので、いざというときに対処できる家が良いと思ったから。(40代/女性/正社員)
・地震が増えているため、耐震性を考えた。きちんとした骨組みの固定がされ、建築後に点検してくれる安心があるかが重視した点です。(60代/女性/個人事業主)
・デザインよりも、耐震性や構造がしっかりしているかを重視した。家族が安心して住める家づくりにしたかったので。(30代/女性/パート・アルバイト)

住宅の購入を予定しているみなさんは体験談をヒントに!

アンケートの結果、住宅購入に際してはさまざまなポイントを重視していることがうかがえました。物理的環境や人的環境などについて、将来的な展望を予想することも重要です。子育て世代はもちろん、高齢者世代にとっても住みやすいことが理想だと言えるようです。そのためには、家族の意見を尊重しながら、自分たちのライフスタイルを具体的にすることが大切なポイントかもしれません。

住宅を購入するタイミングは人それぞれです。「終の棲家」になるかどうかも個々によって異なってきますね。住宅の購入を予定しているみなさんは、これらの体験談をヒントにすることをおすすめします。

【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年3月6日~20日
有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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